小型モーターでパワフルに粉砕する粉砕機・破砕機の設計思想

なぜ、これほどまでに小型で静かなのに、ペットボトルや廃プラスチックを高い減容率で粉砕する粉砕機・破砕機の製造が可能なのか・・・?ということはよくご質問いただきますので、お答えいたします。

当社の二軸機構の粉砕機・破砕機は、二軸相互変速機構を搭載しており、向かい合う破砕刃それぞれの回転速度を相互に変えています。ペットボトルなどを刃物に吸い込んで行く際、どうしても大きな塊などがありますと、そこで刃物に大きな力がかかります。当社の刃物は、自社で製作して組み立てておりますので、「力を逃がす方向」を工夫しており、他社でよくある「シャフト折れ」が発生しにくい状況を作っています。

また、刃物に大きな力がかかることは、刃物の寿命を縮めることにもなり、さらに騒音の原因となります。そこで、2軸のそれぞれの軸の回転速度を変え、大きな力がかかった場合や、一定時間ごとに回転方向を変化させています。

破砕刃

動画でもご説明しております。



また、刃物の寿命が縮まる最大の原因は「モノの詰まり」です。ものが詰まると、その詰まりを解消しようと大きな力が必要になります。破砕機・粉砕機は刃物のメンテナンスコストも問題の一つですが、この二軸相互変速機構は、モノが詰まらない構造にもなっています。刃物は、回転速度の速い刃が、遅い方の刃物の表面に付着した破砕片を掃除します。この原理を利用して、刃物が自動的に掃除される構造になっています。


破砕刃

御社のニーズに合わせてカスタマイズも可能です。お問合せください